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アメリカ健康保険制度の実態~医師は治療をしなければしないほど儲かる~

 年金および健康保険の民営化の流れが進んでいる。果たしてそれは正しいのだろうか。

 今回はアメリカの健康保険の実態を紹介したい。

 アメリカは公的な健康保険はほぼ存在せず、民間企業の保険制度を利用するのが通常である。(一部保険料を支払うことの出来ない貧困層に向けて、公的保険は存在するが、それでは十分な医療行為は受けることが出来ない)

 多くの中産階級はHMO(Health Maintenance Organization)という最も安い民間企業の健康保険に加入している。このHMOとは保険企業が家庭医(かかりつけ医)と病院を管理する方式である。

 ここでおさえおきたいが、基本的にアメリカで何らかの医療サービスを受けようとすると、必ず家庭医の診断を受け、その紹介状を持って病院に出向き医療サービスを受けるという流れになる。(例外的なのは救急医療である)

 しかしこのHMOという方式は実は「医師は治療をしなければしないほど儲かる」のである!

 これはいったいどういうことかというと、治療行為を発生させなければ、それだけ保険会社が支払う保険料を削減したということで、保険会社から医師に対して奨励金を支払うということになっているのだ。

 つまり家庭医の段階で病院の紹介を止めておけば、保険会社は保険料を削減できるし、医師も報奨金を受け取ることが出来るということだ。

 このようなあからさまな市場原理が、健康保険の民営化の先には待っている。

末廣大地
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