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ご遺族に献花拒否されたシンドラー社~その背景にあるマスコミの対応

「シンドラー社の献花拒否」(噛みつき評論07/06/07)より転載します。
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東京都港区で起きたエレベーター事故から1年後の6月3日、マンション前に献花台が設けられた。シンドラーエレベーター日本法人社長も花を持って訪れたものの、事前に遺族が拒否しており、献花できなかった(以上6/4日経記事を要約)。また5月のエキスポランドのジェットコースター事故後の被害者の葬儀にもエキスポランド社の社長は焼香を拒否されたそうだ。

 ~中略~

メディアは事故原因とその責任を激しく追及する。事故を起こした責任者や組織に対する糾弾は過酷である。不二家事件では1人の中毒者も出ていないにもかかわらず、メディアの攻撃によって、同社は経営危機にまで追い込まれた。気の毒にも不二家ネタはメディアの共通の食いものにされた。最も貪欲に食い散らかしたのはみのもんた氏だろう。ウソまで使って不二家を叩いたのはまことに見苦しいが、叩きたい気持ちはメディア各社に共通することを忘れてはならない。

過失を犯したものに対し、メディアは極悪人に対するが如く、容赦なく襲いかかる。単に視聴率のために。その容赦ない態度が、今、社会全体に共有されたと見ることができる。

正義の守護神づらをしたメディアの報道の積み重ねによって、我々の社会は徐々に寛容さを失ってきたように思う。かつて、過失でなく本物の罪に対してでさえ、罪を憎んで人を憎まず、という寛容さがあった。

過失に対する追求が激しくなり過ぎると、事故は減るかもしれないが、リスクを避けようという動きが生じる。事故を心配して学校の遊具が取り払われたり、学童保育のプール遊びが廃止されたりする。訴訟率が他科の2倍といわれる産婦人科医師を志すものが減少したり、医療そのものも訴訟リスクの少ない防衛的な医療が多くなる。患者と医師の信頼関係にも悪影響が出る。

興味本位の「正義」報道(偽善報道?)を楽しむ代償に、われわれは寛容さを失ってきたと思う。そのような社会の住み心地は多分よくない。
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猛獣王S
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