fc2ブログ

マスクで感情の交信が激減していく

サルと比べて顔で相手を識別している人間にとって、マスクで口を覆うのは相手との意思疎通を大きく阻害している。口は感情を表すために使っているが、相手との感情の交信が激減していくのは危険だと感じる。特に発育過程の子供にとって、相手の表情や感情がゼロになることのリスクは高い。マスクは外せない空気感が蔓延しているが、脱マスクの空気を作っていく行動が必要だと思う。


リンクより引用
**********

■人間と猿の違いは
 同時に、顔から毛がなくなっていき、一番見えやすいところにある顔が一層、コミュニケーションの鍵となります。その後、人類は服を着て身体を隠し、顔だけが「裸」という状態に。こうしてお互いのことを知る判断基準が顔、表情に集中することになったのです。

 猿と比べてみましょう。「ミス美猿コンテスト」があったとします。猿たちはどこのパーツを基準に美猿を選ぶのでしょう。顔でしょうか、それともお尻でしょうか。猿に聞いてみないと分かりませんが、顔だけではないはずです。

 他方、人間の場合は、その女性の色気や魅力を何に基づいて判断するかといえば、結局はほとんど顔です。

 このことからも分かるように、顔は、人体の表面積に占める割合はさほどでもないのに、さまざまな機能が集中し、人の存在の象徴であり、アイデンティティそのものになったとさえいえるのです。

 人間にとって、顔はこれほど重要なものであるにも拘(かかわ)らず、コロナ禍ではそれを隠す生活をしなければならなくなりました。人間のコミュニケーションに大きな影響を与えるのは当然のことといえます。

 では、マスクによって、我々の何が変わったのかを考えてみます。その上でヒントになるのは、新潮さんを含む週刊誌の報道です。


■週刊誌の写真で目線が入れられる理由
 未成年であったり、容疑者とはいえない疑惑の人だったり、週刊誌に掲載される写真には黒い目線が入れられることがあります。顔の一部を隠すのであれば「口線」でもいいはずなのに、なぜ週刊誌は口ではなく目に線を入れるのでしょうか。それは目が「その人が誰であるか」を識別するパーツだからです。したがって、それが誰か分からなくするために目線を入れる。誰であるかを判別不能にするために、「口線」を入れる週刊誌は存在しません。

 それでは、口とは何なのか。「感情」を伝えるパーツです。「目は口ほどにものを言う」とはいうものの、やはり目だけで感情を表現することは難しく、より動かしやすい口の表情によって感情は伝わる。相手の感情を読むためには、口もとが大事になるのです。

 神奈川県内のある市役所で、職員がマスクをつけたまま市民と接していたところコミュニケーションが上手くいかなかったために、マスクはしたままであるものの、その職員がマスクを外した時の顔写真を胸に貼って応対することにしてみた。すると、市民からの評判が良くなったそうです。

 このエピソードは、「その人の顔を知っている」ことがいかに大事かを物語っています。顔が分かっていれば、実際に応対する時にマスクをつけていても、ある程度、その人の表情や感情の想像がつく。あらかじめ頭の中にあるその人の顔のイメージを、脳が勝手に目の前にいるマスク姿の相手の顔に重ね合わせてくれるのです。

 というのも、実は人間は相手の顔をそれほど真剣には見ていないのです。

(中略)

■口を見る欧米人、目を見る日本人
 こう見ると、「マスクコミュニケーション」には、さまざまな問題点があることが分かります。にも拘らず、日本では欧米に比べてマスク着用が徹底されている。そこにはやはり「顔文化の差」があるといえます。

 日本と事情が異なり、多民族で共生している地域が多い欧米では、「同じ民族なんだから分かるだろ?」は通用せず、表情を大袈裟にすることで自らの意思をしっかりと伝えることが求められます。そのため、表情の鍵となる口は極めて重要であり、それをマスクで隠すことはコミュニケーションができなくなることを意味します。ゆえに、マスクに抵抗感を示す人が日本よりも多いのでしょう。

 会話をする時に相手のどこを見るかという研究データでも、欧米人は口を見る傾向があるのに対し、日本人は目を見る傾向が強いという結果が出ています。日本人が、サングラスをしている人を「失礼だ」と感じがちなのも頷けます。その分、口を隠すことにはサングラスほどの拒否感を示さないのかもしれません。

 こうした日本人特有の事情に加え、冒頭で触れたように、我々はマスク生活の「楽さ」を覚えてしまいました。そのためポストコロナの時代になっても、人々はなかなかマスクを外さないのではないかと私は思うのです。その「楽さ」とは何か。

**********
以上

(今野恵祭)
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)