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Google 検索は“中立的”ではない

以下抜粋
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グーグルは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という使命を掲げている。この使命は「客観性」というオーラをまとっている。

だが、インターネット検索におけるグーグルの優位性と、競合サーヴィスがほとんど存在しない状況を考えれば、「Google 検索」はそれ自体が権威のように見えるだろう。こうしたなか新たに登場した実験的なツール「Search Atlas」は、Google 検索の結果の中立性という覆いをはぎ取ろうとしている。

Search Atlasを使うと、グーグルの検索エンジンが同じ検索単語でも地域ごとに違う結果を示すことがわかる。この研究プロジェクトによって、グーグルが文化的な差異や政府の要求をどのように反映または増幅しているのか明らかになったのだ。それは例えば、北京の天安門広場を太陽に照らされた観光名所と見るか、それとも民主化を求める抗議活動への軍事弾圧があった場所と見るかといったことである。

Search Atlasの共同開発者のひとりでマサチューセッツ工科大学(MIT)の博士課程で科学技術社会論を学ぶロドリゴ・オチガメは、異なる検索結果は検索エンジンが“中立”であるという考えが虚構でしかないことを示していると説明する。「関連性を定量化しようという試みはいかなるものでも、必然的に道徳的もしくは政治的な優先事項をエンコードするようになっているのです」と、オチガメは語る。

◆国によって異なる検索結果
オチガメは、カーネギーメロン大学の博士課程でコンピューターサイエンスを専攻するキャサリン・イーと協力してSearch Atlasをつくり上げた。イーはNPOの「Center for Arts, Design and Social Research」のフェローでもある。

Search Atlasには、Google 検索のトップページと同じように空白の検索ボックスがある。ここで検索を実行すると、グーグルがサーヴィスを提供する100以上の国や地域から3つが選ばれ、検索結果が3列に分かれて並列表示される。なお、検索結果が外国語の場合は標準設定の言語に「Google 翻訳」を用いて自動翻訳されるようになっている[編註:記事公開時点ではプライヴェートベータ版として限定公開されている]。

オチガメとイーによると、Search Atlasはグーグルの検索技術がウェブページをランク付けすることで創出された「情報の境界」を明らかにする。ここには、居住地域や使用言語が異なる人々が触れるさまざまな現実の断片が提示されているのだ。

「天安門広場」という言葉で画像検索をかけると、英国とシンガポールのGoogle 検索では1989年の天安門事件で人民解放軍の戦車がデモ隊を鎮圧する画像が表示される。一方、中国国内からグーグルのサーヴィスにアクセスするには何らかの手段でグレートファイアウォール(金盾)を回避する必要があるが、検索結果には晴れた日に観光客でにぎわう天安門広場の画像しか出てこない。

◆「天安門事件」の検索結果が変わる理由
グーグルは天安門事件などの中国政府が極秘扱いするトピックを検閲しないと2010年に決めており、それ以降は中国で同社のサーヴィスを利用できなくなった。しかし、Search Atlasでの検索結果は、グーグルの中国版が結局は政府の意向を反映していることを示唆している。もちろん、言語や地域による検索結果の違いの一部は、文化面での優先事項やその他の要因に起因するものかもしれない。

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引用文献 WIRED「Google 検索は“中立的”ではない:世界各地で異なる検索結果を見せる「Search Atlas」のメッセージ」より
リンク https://wired.jp/2021/07/28/tool-shows-google-results-vary-world/


ABC豆
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