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ヨーロッパの統計が明らかにした「ロックダウンの無意味さ

◆我々はこんなことを繰り返してはいけない

ヨーロッパやアメリカの多くの国では、次第に緩和されてきているとはいえ、ロックダウンや移動の制限などが続いています。そして、ロックダウン開始から約2ヶ月程度と、ある程度の期間が過ぎたこの数日間、欧米のさまざまなメディアでは、「ロックダウンとは効果のある対策だったのだろうか」という内容の「ロックダウンの検証」記事が多くなっています。

●新型コロナウイルスで入院した人たちのほとんどは、ステイホームしていた人たちであることは衝撃的だとクオモ知事は言う

アンドリュー・クオモ知事は、5月6日、ニューヨーク州での新型コロナウイルスによる新しい入院患者のほとんどは、家にのみ滞在し、ほぼ外出せずにいた人々だと語った。

データは、約 100のニューヨーク州の病院からの約 1,000人の患者を含むものだと知事はブリーフィングで述べ、そして、このデータは、新しい入院患者の 66%が、自宅で待機していた人々であったことを示している。次に数が多い入院患者たちは、老人ホームの 18%だった。 このことについて、知事は「衝撃的だ」として、このように述べた。

「入院患者のほとんどが家にだけいた人たちだったのです。その人たちが公共交通機関を利用したのではないかとも考えましたが、彼らは公共交通機関を利用していなかったのです。これらの人々は文字通り家の中だけに滞在し続けていました」

◆言われるままに家から一歩も出なかった人からどんどん悪化していったのがニューヨークでの事実

これは世界中どこでも同じだと思われます。ロックダウンの最大の難点はこの「健康に悪い」という点です。どこからどう合理的に考えても、そうとしか言えない。精神衛生的な面からもです。

●ヨーロッパの「ロックダウン実験」の結果がこれだ

ヨーロッパ各国の政府が、新型コロナウイルスの発生を制御するために取ったさまざまな方法を振り返り、それらがいかに効果的な方法であったかを確認することは、今後、国家の経済活動を再開するために必要なことだ。

下のグラフは、英オックスフォード大学によって行われたヨーロッパの規制の相対的な厳しさを示している。さまざまな基準を追跡し、各段階でどれほど厳格に制限がおこなわれたかを評価している。

●リンク対策への反応の時間(いかに素早く対応したか)

各国で行われた決定が正しいものであったかどうか、あるいはそれがどれだけ厳密に守られたかについては結論を出せる段階ではないが、この分析は、ウイルスを封じ込めるための各政府の戦略の「意味」を写すものではある。

ヨーロッパの中で、「最も早くロックダウンを開始した」国はイタリアとスペインで、特に素早い対策に出た。一方で、そうではない国もあり、特にスウェーデンは、他の国と比較するとはるかに緩い対策を選択している。

ポルトガルとギリシャは、もともと感染者数は比較的少なかったが、ロックダウンを選択した。そして、ヨーロッパの中で最も厳格なロックダウンを国民に課したのは、フランスとイギリスだった。

次に示すグラフは、各国の行動規制やロックダウンの厳格さと、その対策が過剰な死亡者数を抑制できたかどうかを、通常の全体の死亡数傾向と比較した指標で示したものだ。このグラフを見る限り、対策の厳しさと死者数の間にはほとんど相関関係が見当たらない。

●以下リンクのグラフでは、青いラインを超える死は、通常と比較して「過剰死」となる。

●以下リンクは、比較的過剰死のある(平年より死者が多かった)国だ。

●以下リンクは、過剰死が比較的少ない(平年より死者が少ない)国だ。

これらのグラフが示すように、ヨーロッパでは、死者の数に関して、およそ3つのグループの国が出現していたことがわかる。英国、オランダ、スペインを含むグループは、非常に高い過剰死亡率を経験している。そして、スウェーデンとスイスを含むグループも、通常よりもはるかに多くの死者を出しているが、英国、オランダ、スペインの最初のグループよりは、はるかに過剰死は少ない。ギリシャやドイツなど、死亡が通常の範囲内にとどまる国もあった。

しかし、この過剰死のデータは、各国の封じ込め措置の相対的な厳格さは死亡率と関係がないことを示しており、つまり、上記の 3つのグループのいずれの国民にも対策の厳格さはほとんど影響しなかったことを示している。ドイツはイタリアよりもはるかに穏やかなロックダウンを施していたが、ドイツの死亡率はイタリアよりはるかに低く、ウイルスを封じ込めることに成功しているといえる。全体的な印象としては、ロックダウンと移動の制限は、新型コロナウイルスの蔓延を阻止するためな必要な対策と見なされていた。

しかし、いくつかの国にとっては、感染初期の準備と豊富なヘルスケアのリソースがあるために、厳格なロックダウンを行う必要がなかった面もある。たとえば、ドイツは、近隣諸国よりも優れた試験方法と連絡先の追跡、および集中治療室を備えているため、ロックダウンを緩くすることが可能だった。

当然のことなのかもしれないが、ロックダウンを最も激しくおこなった国は、最も経済的に苦しむことになるようだ。欧州経済の統合された貿易主導の性質を考えると、比較的緩いロックダウンをおこなった国々が実際にどれだけの経済的利益を得られるかはまだわかっていない。

たとえば、輸出主導型のスウェーデン経済は今年 7%縮小する見通しだと政府が発表している。パンデミック前にすでに経済が縮小していたドイツは、すでに不況の中にある。
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