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もしも東京のコロナっぽい人がお金を倍払うと言ったら、岩手県民は宿泊をOKするか

◇感染者ゼロ県の岩手が恐れる「鳥取砂丘事件」
「ベスト8」「神セブン」「六武衆」……。新型コロナウイルスへの感染が新たな県で確認されるたびに、“生き残った”県が注目を集めることになったが、4月9日に島根県、10日に鳥取県が“脱落”。感染未確認はついに岩手県を残すのみとなった。

「火山灰でウイルスが叩き落されている」「蟹がうまいから」「家ごと雪に埋もれているから感染しようがない」「妖怪だ」「出雲大社だ」などなど、なぜその県で感染が確認されていないかについて大喜利の様相を呈していたSNSが、今度は「岩手優勝」と沸き立っている。

しかし、“強豪”たちにとっては、勝ち残ってしまったがゆえのリスクが生まれた。すでに散々報道されているが、「コロナ疎開」問題だ。先週末、鳥取砂丘に押しかけた観光客たちの映像が物議を醸した。すでに緊急事態宣言が現実味を帯びていたにもかかわらず、感染が拡大している大都市から、感染未確認県へ押しかけるとはなにごとか、と。

ついに唯一の感染未確認県となった岩手県だが、観光客が「疎開」する愚行だけは避けるべきだろう。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は高齢者の死亡率が高いとされる。岩手県全体の平均年齢は約49歳と全国平均と比べて2.6歳ほど高く、全33のうち7割を超える24市町村で平均年齢が50歳を越える。ちなみに最高は和賀郡西和賀町の約58.7歳で、次点の岩手郡葛巻町の56.8歳を大きく引き離してぶっちぎりの首位だ。そんなところにウイルスを持ち込もうものなら大顰蹙ひんしゅくでは済まない。

現時点で感染者が発覚していないのは幸運に違いありませんが、岩手は“生き残りすぎた”のかもしれません。交流のある都の関係者から話を聞くたびに、COVID-19に対する意識の差を思い知らされます。

そして私たちは最後まで“生き残って”しまった。タイミングも最悪です。この週末、さらに『疎開』がやってくるでしょう。恐怖ですよ、本当に」

職員は最後に「過大な期待だとは思いますが」と続けた。

「県民の危機意識を、今このタイミングで引き上げるべきです。市町村単位では対応に限界があるので、やはり県に動いてもらわないと。愛知県と岐阜県は独自で緊急事態を宣言しました。当然そこまでのことは望みませんが……」

◇SNS上の冗談「岩手優勝」に激怒する人
東日本大震災後、震災復興に携わってきたA氏はSNSの投稿に怒りをぶちまけた。

「なにが『岩手優勝』ですか。外出自粛が続く人たちからすると、ちょっとしたおふざけのつもりかもしれませんが、岩手にとってはまた復興のチャンスが潰される危機的状況ですよ」

震災後、東北は「復興特需」に沸いた。しかし、それが地元経済をさらに歪めたとA氏は指摘する。

「補助金によって数多くの事業が生まれましたが、『補助金で回すから稼がなくてもいい』というスタンスで始めたものは淘汰されました。ただ、その影響は根強く残っていて、いいモノやサービスすら残れるかが危うい。経営的視点が欠如した事業によって、『タダで当たり前』という誤謬が植え付けられてしまったからです」

長い時間をかけて、その感覚は正されつつあったが、再び天災が岩手を襲う。昨年の台風19号だ。

「復興という名目で中央からまた金が流れ込む。正常に戻りつつあった感覚がまた狂わされる。そして今度は感染症です。もし外部から観光客がウイルスを持ち込んだとしたら、私は絶対に許せません」

C氏は政府の対応のまずさも指摘する。

「政府は東京しか見ていません。休校は全国一斉である必要が本当にあったんでしょうか。また、地方にウイルスを撒まき散らさないための対処について、どれだけ検討されたんでしょうか。行動を強制的に制限できない日本の事情に合わせて、対策を練る時間はいくらでもあったはずです。

東北で桜が咲くのはこれからです。自粛疲れした都民がふらふら抜け出して岩手にやってくるかもしれない。そんなことはないと信じたいが、最近、週末ごとに期待を裏切られています。悪いのはウイルスです。それはわかっています。しかし、政府に対しても、大都市圏の人々に対しても、どれだけ地方を痛めつければ済むんだと憤りを覚えずにいられません。無自覚なのだから、余計タチが悪い」

リンクより抜粋
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