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コロナ対策で“異端国家”と呼ばれるスウェーデン~在住者が「日常生活への影響」を明かす

リンクより引用

(前略)
本日4月1日、Folkhälsomyndigheten (公衆衛生局)はスウェーデンでのコロナウィルス感染者が約5000人に達し、239人の方が亡くなったと発表しました。

イタリアやスペインのほどではありませんが十分警戒すべき水準に達したため、市民が守るべき更に厳しいルールも追加されました。商店やショッピングセンターで買い物客が適度な距離を保てるような措置を行う、スポーツ団体や非営利団体なども感染拡大を抑えるために活動を控える、高齢者介護施設への訪問禁止等という内容です。

それでもまだ政府はロックダウンしません。

人々は他国から見れば手ぬるいと思われるような政府の方針を受け入れ、ルールに従って生活しています。それは政府がメディアを通してコロナウィルスに関するあらゆる情報を公開し、市民に説明し、理解を求めているからできることだと思います。

批判がないわけではありませんが、質問があれば丁寧に答えていきます。またこれまでにステファン・ロヴェーン首相をはじめ政府関係者・感染症の専門家たち、自治体などの各機関が数えきれないほどの記者会見を開いています。

加えてSVT(スウェーデンテレビ。日本のNHKのような公共性の高いテレビ会社)が毎日特別番組を放送し、またニュースのウェブサイトではスタッフが24時間体制で国内外の関連情報を時系列でアップし、スウェーデンだけでなく世界各国の感染者数、死者数、恢復者数のグラフィックを随時アップデートしています。

また寄せられたありとあらゆる質問に真摯に答えています。例えば「新しいルールの適用対象はストックホルムだけ?それとも全国?」「どこでそのルールを読めますか?」「自治体はホームレスの人たちへどんな支援をしていますか」等々。

非常にわかりやすく、また幅広い情報を網羅しているので私はコロナウィルス関連の情報はもっぱらSVTから情報を得ています。SVTだけでなく高級紙や夕刊紙のサイトも充実しており、記者会見があればどのサイトもライブ中継するのでテレビがなくても最新の情報を手に入れることができます。

「数週間で終わると思うな。収束まで数か月はかかる」

今SVTのサイトを開いたところ、今日のロヴェーン首相のインタビューが載っていました。「国内の感染者数が増えているのに外国のように強硬な手段を取らない理由は?」と問われると「スウェーデンのコロナウィルス対策はとにかく感染者数のカーブをできるだけ平らにし、医療機関への負荷を減らすこと。カーブはまだ上り坂でピークを迎えていない。だから私は人々に言いたい。数週間で終わると思わないでほしい。収束まで数か月はかかる」と話していました。

つまり、感染自体を止めることはできない。ならば感染スピードをできるだけ抑えて感染者数の急激な増加を避けるべきである。そのためには数か月に及ぶ長期的な取り組みが必要で、状況が逼迫すればロックダウンも一つの方法だが、今は社会が疲弊しすぎないために最低限の経済活動を続ける必要がある。…それがスウェーデンの戦略である、と私は解釈しています。

コロナウィルスを過小評価しているわけではない

ロックダウンしていない今の段階でも経済は悪化の一途です。でも、もしかしたら、皆がルールを守れば一定の経済活動を維持しつつ医療崩壊を免れることが可能かもしれません。

そのためには各個人が責任をもって行動することが必須であり、市民は内心不安を抱えながらも政府が示した可能性に賭け、やるべきことを淡々とやることにしたのだと私は思います。政府への信頼度が高いスウェーデンでは今のところうまく行っているようです。

ですから、外国メディアが「シュールな静けさ」と揶揄するスウェーデン市民の落ち着きは、決してコロナウィルスの脅威を過小評価した結果ではありません。どうしてスウェーデンのアプローチがこれほど諸外国と異なってしまったのかはわかりません。この点についてはスウェーデン政府も少し戸惑っているようです。

それでも疫学専門家のアンデシュ・テグネル氏はこう断言しています。

「我々はこれが正しい道だと確信しています」

私もそうあってほしいと願いつつ、引き続きルールを守りながらできるだけ普段と変わらない生活を続けようと思います。何しろ先は長いのですから。
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引用おわり

橋口健一 
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