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中東と欧州における新型コロナウイルスのアウトブレイク

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中東イランは聖地への巡礼、欧州イタリアでは「スーパースプレッダー」によって新型コロナウイルスの感染が拡大している。

 

中東イランで巡礼者の間で感染
 19日に初めて確認された感染者が同日に肺炎で死亡したことが発表され、中東で衝撃が走った。感染が拡大しているのは、首都テヘランから120kmの都市ゴム(Qom)である。人口120万人のゴムはイスラム教のシーア派の聖地の一つである。そのため、多くの巡礼者と観光客が集まることで、感染拡大のリスクが最も高い場所として警戒されていた。

 新型コロナウイルスはゴムを訪れた巡礼者やその接触者の間で拡大している。25日時点のイラン政府による発表では、感染者は95人、死者15人であるが、24日にはイランのILNAニュースは死者が50人に拡大、テヘランを含めて5都市で感染者が確認され、政府発表が過少申告されているとした。

 クウェート、バーレーン、オマーン、アフガニスタン、アルメニア、イラク、レバノン、カナダでは、ゴムでの巡礼を経て帰国した後に感染者が確認され、各国はイランへの渡航とイランからの入国を禁止する対策をとっている。また、イランとの国境をもつアフガニスタン、トルコ、パキスタン、イラク、シリアなどは国境閉鎖に踏み切った。
 
 これまでの学術論文による死亡者数は感染者数の2%であるという推定に基づいても、感染者数が61人とする政府発表は疑問である。さらに、ゴムで感染した感染者が隣国で確認されているとしたら、イランでの感染者数は公表されている数よりはるかに高いと推測される。

 中東の多くの国では長期の紛争や内戦で貧困化が進み、病気や感染症が蔓延し、国民の免疫力は比較的低下しているうえ、適切な医療を受けられない状況に置かれているため、感染拡大防止措置が取れなくなると、死者数の増加は避けられない状況となる。

 イランで感染が拡大しているなか、24日に記者会見を開いたイラン保健省の次官自身が感染したことが25日に確認された。

 

コロナ恐怖が広がるイタリア
 20日時点でイタリア全土には4人の感染者が確認されたが、25日には322人の感染者、入院患者101人うち重症者は27人、死亡者は11人にまで拡大した。感染者が集中しているのはイタリア北部のロンバルディア州とベネトン州で、合わせて205人の感染者と5人の死亡者が確認されている。
 
 イタリアで感染拡大のきっかけとなったのが、ロンバルディア州のミラノ近隣の町コドーニョの「スーパースプレッダー」である。最初の感染者である38歳の男性は、19日に肺炎で病院に入院するまでに、少なくとも16人を感染させたとみている。

 ユニリーバに勤めるこの男性は、中国から帰国した会社のマネジャーとの接触で感染し、症状がでるまでの間に、2回のハーフマラソンと5人制サッカー試合に参加、3回の食事会、友人と行きつけのカフェに行き、会社の会議などに参加している。当初、この男性の感染クラスターには、奥さん、友人4人、入院する前の日に訪れた病院の患者3人、医師と看護婦を含む5人、カフェの高齢濃厚接触者3人が含まれていたが、次々に濃厚接触者の感染でクラスターは89人までに拡大している。

 ロンバルディア州で感染した後、新型コロナウイルスを他国に持ち込んだ症例は、フランス2人、スペイン4人、アルジェリア1人、スイス1人、オーストリア2人、クロアチア1人と周囲国でも確認された。欧州諸国での新しい感染者は、中国ではなく、感染の「ホットスポット」となったイタリアでの感染者によるものとなっている。
 
 感染拡大防止措置として、ロンバルディア州とベネトン州の12の町が2週間の完全封鎖、住民約5万人が自宅待機、学校は休校、博物館や美術館、教会などの観光名所は休館、会社事業は停止、私的な集会は禁止、警察と軍隊による交通規制などの最高度の厳戒措置をとっている。

 ミラノを含むロンバルディア州とベネトン州はイタリアで最も裕福な地域で、GDPの30%を占めるため、長期化すればイタリア経済への影響は大きい。

コキマール
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