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改めて 米国は日本の味方ではない ~米国の発表を見て~

北朝鮮の核攻撃に関する記事を読んだ。北朝鮮が東京とソウルに対して自前の核兵器を使用した場合、最大で死者200万人・負傷者770万人にのぼる、というもの。マスコミ各誌が報じている。リンク リンク リンク リンク など

東日本大震災での死亡・行方不明・負傷者の合計は2.5万人。核攻撃は大変なものだと思う一方、未曾有の自然災害を上回ること400倍の死傷者は、大都市を狙い撃ちされたとしてもさすがに多過ぎじゃないか。信憑性を疑いたくなった。そんななか、冷静に反論している記事をスプートニクで見つけた。

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『パニック起こせば北朝鮮の核の恐喝の思うつぼ』リンク

~前略~

ロシア人専門家らは、北朝鮮の核攻撃がどんなに「成功」したとしても犠牲者の数はこれよりずっと少なくなるはずだとして、こうした試算には納得を示していない。ロシアの戦略情勢センター、最北端アジア軍事研究プロジェクトの専門家ウラジミル・フルスタリョフ氏は、「この試算は多くの要因を見過ごした雑な当て推量とみなす根拠がある」と語っている。フルスタリョフ氏の指摘では、ザグレク氏は攻撃が軍事基地ではなく、首都の中心部を直撃した場合を想定して試算しており、それを北朝鮮の核保有は敵国の軍産および経済ポテンシャルを破壊するには十分な力を持っていないことに動機づけている。このため北朝鮮には都市を攻撃する以外にないというのだ。

ここで思い出してみたいのが2016年に北朝鮮国家国防委員会の表した声明だ。この時 北朝鮮は同地域にある米軍基地に核攻撃を行う準備があると明言していた。そうした中には横須賀、岩国、普天間も入る。これは標的としては極めて大きい。たとえば横須賀基地の敷地面積は60平方キロで、半径4.2キロの円の面積と同様。これだけ大きな標的であれば北朝鮮の弾道ミサイルであればどんなものでも命中する。こうした基地を破壊あるいは損傷を与えれば米軍艦隊、航空隊、部隊の戦闘能力は大きく損なわれ、韓国軍は支援を断たれ、北朝鮮にとってみれば韓国へと攻め入る好条件が生まれる。
このことから北朝鮮が最大都市だけを攻撃するなど、単に想定であってもすでに信頼を欠いている。確かに軍事基地への核攻撃は近隣の居住区にも及ぶであろうし、特に沖縄でこれが顕著となるだろうが、それでも犠牲者の数はザグレク氏の予測よりはずっと少ないはずだ。フルスタリョフ氏は、ザグレク氏は重要なファクターを考慮に入れていないと指摘する。

~中略~

「まず日本、韓国の巨大都市では昼夜によって、また季節ごとに人口が大きく異なる。ということは同じ場所を攻撃してもそれがいつ行われるかによって犠牲者の数には大きな違いが生じるということだ。」

~中略~

「第2に今の都市は1945年当時の日本の都市の様相とは違う。このため、衝撃波も、現代のコンクリート建築にあふれた町ではずっと小さくなるはずだ。」

~中略~

もちろん奇襲というファクターを除外してはならない。それでも専門家らからは、根拠不十分で脅かすような試算を公表するのではなく、入念なモデリングを行う必要性が指摘されている。どんな予測もモデリングもせず、核爆発で起こりうるあらゆる条件やファクターも考慮せず行えば、不確かさが増すだけだ。あてずっぽうの予測でイライラやパニックを起こせば、それこそ北朝鮮の思うつぼになってしまう。
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記事を端的に要約すると、ロシアの専門家は以下の点で「米国の発表はまったくの見当違いだ」と言っている。

 ・そもそも前提がおかしい。大都市は狙わない。やるなら米軍基地を狙う。
 ・日韓の大都市の特性、建造物の堅牢性等からして死傷者はずっと少ない。
 ・あてずっぽうの予測を信じて、パニックを起こすことのほうが心配だ。

裏を返せば、ロシアの専門家は「恐怖心をあおる意図でしかない発表だ」と言っている。そこには「御用学者を使って、いつまでこんなやり方を続けるのか」という意思すら見え隠れする。

ロシアの方がよほど我々のことを考えてくれている。このスタンスの違いを見るにつけ、米国は日本の味方ではない、と改めて思う。




多田奨
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