新聞社が言う「言論の自由」の内実

フリージャーナリストの北野幸伯さんがメルマガ・ロシア政治経済ジャーナル(2017/5/30)「新聞の真実~言論の自由はあるか?」の中で生々しい事例を紹介しています。以下抜粋です。

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▼地雷はどこに???

10年ぐらい前、ある保守系の新聞記者さんと、東京で会いました。

その方、本音では「イラク戦争」に反対でした。

しかし、「社の方針」で、「そのことは一切書けません」といっていました。

イラク戦争。

フセインのイラクには、「大量破壊兵器」もなく、「アルカイダとのつながり」もなかった。

つまり、アメリカは、「ウソの理由」でイラクを攻めた。

いまでは、世界最強の戦略家ルトワックさんも、「イラク戦争は、日本の真珠湾攻撃に匹敵する失敗だ!」と断言しています。

しかし、「社の方針」だから、書けない。

それでも、その方は、「イラク戦争については、書いてはいけないとわかるだけマシ」とおっしゃっていました。

当たり前ですが、どんな新聞社も、「言論の自由」を掲げています。

「これは書いてはいけない」という社の公式文書があるわけではない。

だから、「何を書いたらいけないのかよくわからないのです」といいます。

つまり、「地雷がどこにあるのかわからないまま歩いているようなものです」と。

私は、その話を聞いて、「なかなか大変だな」と同情しました。

▼左遷されたリベラル新聞内の保守

今度は一転、「リベラル系」新聞の記者さんの話。

この方は、リベラル系新聞にあって、保守的でした。

かなり「社の方針」に反しているようなことを書いているので、心配でした。

それで話を聞いてみると、会社の悪口がとても多い。

「ウソをひろげて、日本の評判を失墜させた」ということで、自分の会社に憤っていたのです。

私は、「ずいぶん自由にやられているようですが、大丈夫ですか?」と聞きました。

その方は、「大丈夫です。覚悟はできています!」と力強くいいます。

私は、「覚悟というのは、首になってもいいと?」と聞き返します。

すると、即座に「いや、それは困るんです。子供もいるので」。

私は、「正直だな」と思いました。

その「リベラル新聞内の保守派」記者さんは、ほどなく地方に左遷されました。

二つ例を挙げましたが、日本の「言論の自由」は「相対的」。

それでも、そのことを知って読めば、新聞は実に有益です。

佐藤優さんも、「真実の98%は公開情報の中にある」とおっしゃっている。

やはり、事実、真実を知りたければ、新聞を毎日読むのがいいのです。
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竹村誠一
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