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非日常の解脱充足から現実の認識収束へ

私が普段本を読むと言えば、小説か戯曲か詩集。
そこには、平和に毎日を過ごしていては得られない、感情の起伏がある。
なんだか心理的にまったりと行き詰まり感が高まってきたら、小説や戯曲の世界の中へと入り込み、感情を高ぶらせると、なんだかすっきりした気分になる。女の子がよくやる、「行き詰まったら泣いてすっきりする」というのとまぁ、同じかな。
でも所詮は解脱なので、別にそこから何も生まれはしない。ちょっとすっきり気分になれるだけ。

それに対して、るいネットを読んでるときは違う。

るいネットはほぼ毎日見るけど、読み方にも2種類あって、「新しい認識を理解するぞ」という気合の入った読み方と、「なにか面白いこと言ってる投稿ないかな」という、いわば広場に顔を出す気分での読み方。後者は「読む」というより「見る」と言ったほうが正しいかもしれない。

でも面白いことに、集中して、頭を論理的に使って「読んで」いるとき、顔出し程度に「見て」いるとき、そのどちらとも、ある瞬間に、思考はネット上から現実の課題へと飛んでいくことがある。
現実課題を共にする、あの人この人の顔が浮かぶ。仕事でお話した人々の顔が浮かぶ。そして、「あの時はこうすればよかった」「今度はこう言ってみよう」などと次々に考えが浮かび、ふと我に返ると、10分近くもぼーっと思考の旅に出ていたりもする。

そんなとき、「あー、面白かった」「いやー、いいこと教えてもらった」という気になり、とても充足する。さっき考えたこと、さっそく明日からやってみよう、と思ったりもする。

つまり、ネットには、「変化する現実そのもの」としての面白さがあるだけではなく、私たちが潜在思念で欲しがっている「新しい認識」「現実を切り拓く可能性のある認識」がいっぱい詰まっているから、こんなにも面白いのだと思う。

毎日変化して、現実に役立つ認識が詰まってて、しかもそこに参加も出来る。そして、もはや私たちの感じている不全が、今までの解脱では解消できない社会不全であり、それを解消するためには「答え」を見つけるしかないのだとしたら、テレビより音楽より本より映画より、「認識形成サイト」が面白いのは、当然なのかもしれない。


藤岡聖子
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