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ニュース不感症

私も、ニュース番組を見て感じることはいろいろあるのですが、あまりにいろいろなことがありすぎるせいか、たいていのことには驚かなくなってしまったというのが率直な感想です。さすがに、アメリカのテロ事件クラスの大事件になると、TVに釘付けになってしまったのですが、正直言って、日頃マスコミから垂れ流されるニュースには、またかという程度で、たいして注意を払わなくなってしまっています。この点は、皆さんの意見も聞いてみたいところですが、職場や仕事先での会話でも、みんな結構TVや新聞を見たりしている割にはニュースで報道されていることが、あまり話題には上がらないところから推察して、みんな似たり寄ったりの感じを持っているのではないかという気配を感じます。つまり、マスコミのニュースに対しては、殆どの人が傍観者であり、たいがいのニュースには(自分に関わる以外のことには)不感症になっているのではないかという気がします。

勿論視聴者の立場から反省すべき点もあろうかと思いますが、ここでは、マスコミの限界性という観点からこの問題を考えてみたいと思います。

この問題の背景には、視聴者のニーズとマスコミ報道との乖離という問題があるのではないかと考えています。簡単に言うと、マスコミ報道は面白くないのです。ニュースが面白くないと言うとやや語弊がありますが、少なくともマスコミは視聴者の知りたいことに応えてないのではないかと思います。視聴者の知りたいこととは、おそらく、閉塞感が増大するなかで、日頃嫌というほど報道されている犯罪や汚職や倒産などの事件の背後にある事実は何か?そして、そのことをみんなはどう考えているのか?現状を突破するような可能性のある現象はないか?ということだろうと思います。それに対して、マスコミは旧態依然と、事件報道を繰り返すばかりです。しかも、その尺度は、ご指摘のように、いかに売れるショッキングな特ダネ情報であるかということであり、その態度は、徹底的に傍観者です。毎日毎日こうも問題ばかりを見せられると、ニュースを見ている方は、暗い嫌な気分にならない方がおかしいくらいです。

再び、感想を言わせていただければ、最低なのは、ニュースキャスターや評論家が出てきて、もっともらしくニュースを「解説」するやつです。問題を掘り下げるでもなく、可能性を追求するでもなく、単に傍観者として評論しているだけの態度には、正直うんざりしてしまいます。それに対して好感の持てる番組は、事件の背景を丹念に追跡して事実を突き止めようとする報道特番であったり、余計な解説抜きにありのままの事実を伝えるドキュメンタリーであったり、街角の人々のインタビューを丹念に拾っている番組であったりします。

おそらく、マスコミというのは、第三者として事件を報道するという枠は越えれないのだろうと思います。しかし、そうであるにしても、倒錯した余計な観念抜きに、事実を丹念に正確に伝えるという姿勢に徹すること、問題事象ばかりでなく、もっと新たな可能性のありそうな事象に目を向けることができれば、もう少し視聴者のニーズにも応えることができるのではないでしょうか。そこから先、マスコミの限界を超えるコミュニケーションをどう築いてゆくかというのは、我々の課題だと思います。



雪竹恭一
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