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ウクライナで本当はなにが起こっているのか?②

ヤスの備忘録2.0 歴史と予知、哲学のあいだリンクより転載します。
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実はドイツが仕掛けた

では、そもそもヤヌコービッチ政権への抗議集会を組織した勢力はなんだったのだろうか?2004年にウクライナは、不正選挙の告発から親ロシアのヤヌコービッチ政権に対する抗議運動が起こり、親欧米のユシチェンコ政権を樹立させた「オレンジ革命」が起こった。

「オレンジ革命」は、「フリーダムハウス」などブッシュ政権の息がかかった共和党系のNGO組織が、キエフ大学などから抗議運動の指導者となれる人材を募集して、国外にある米国務省のトレーニングセンターで抗議集会の組織方法を訓練していたことが、すでに明らかになっている。2004年の「オレンジ革命」は、まさに米ブッシュ政権の工作によるところが多い。これは、あらゆる記事やドキュメンタリー番組などで散々報道されている。

では、今回のウクライナの抗議運動では、外部勢力のこのような関与はあったのだろうか?

実は今回の抗議運動の組織化には、ドイツのメルケル政権が深く関与していることはあらゆる証拠から明らかになっている。CIAを最大のクライアントにもつシンクタンク「ストラトフォー」も、これを詳しく解説する記事をいくつも発表している。

コンラッド・アデナウアー財団

ドイツは、海外における政治工作を専門に実行する専門機関をいくつかもっている。それらは、社会民主党の影響下にあり、もっとも大きいフリードリッヒ・エルベルト財団や、与党キリスト教民主党の影響が強いコンラッド・アデナウアー財団である。ウクライナにおける今回の工作は、コンラッド・アデナウアー財団が担当したと見られている。

工作の対象は元ボクサーで、党派「ウダル」のヴィタリ・クリチコである。1990年代にクリチコは、ボクサーとしてのキャリアを積むためにドイツに入国した。そしてボクサーとしての名声を得た後、2006年にウクライナに戻り、「ウダル」を立ち上げ政治家としてのキャリアをスタートさせた。このような経歴から、クリチコは完璧なドイツ語を話す。

「ストラトフォー」によると、メルケル政権は、豊富な資金援助を行い、クリチコを将来親欧米政権の担い手になるように育てていたという。クリチコは、昨年パリでオランド政権とも会っていることから、ドイツのみならずフランスもバックアップしていると見られている。

おそらくメルケル政権は、2004年の「オレンジ革命」でアメリカが行ったように、クリチコを通して抗議運動の組織化そのものに深く関与していると見てよいだろう。ロシア・ツデーなどでは、ドイツ人、アメリカ人、ポーランド人などの外国人が抗議運動に多数参加していたという証言が出てきている。

ドイツの目的はなんなのか?

では、メルケル政権がこうした工作を行う目的はいったいなんなのだろうか?ストラトフォーによると、目的ははっきりしないという。

ドイツとオーストリアは、ロシアからパイプラインを通して天然ガスの供給を受けている。ドイツにガスを供給するパイプラインの多くは、ウクライナを通過する。したがってドイツとしては、ウクライナにEU寄りの政権ができると、エネルギーの供給が一層安定するという利点はたしかにある。

しかし、ドイツがエネルギー供給の安定性だけが目的ならば、ロシアとの安定した関係を維持することに努力するほうがよいだろうし、政治工作で反ロシア的な政権を樹立した場合、ロシアとの関係は緊張するので、むしろマイナスになる。

そのように考えると、今回ドイツが工作に動いた裏には、まったく別の事情があるのではないかとしている。

ドイツの背後から見ていたオバマ政権

では、オバマ政権はこのときどうしていたのだろうか?やはりストラトフォーによると、今回のウクライナの工作ではドイツとアメリカの利害は一致していたため、オバマ政権は全面には立たず、メルケル政権を背後から支援する立場にあったとしている。

したがって、抗議運動が始まった当初、オバマ政権はさほど関与していなかったのではないかとしている。

失敗したドイツの工作

しかし、メルケル政権の工作は失敗に終わったのではないかという。反政府勢力の中核的な担い手として育成していたヴィタリ・クリチコは政治家としてはまったく機能せず、むしろ親欧米の指導者のトゥルチノフやヤツェニュク、そして極右民族主義者のチャフニボークなどと対立を深め、収拾がつかなくなったのではないかとしている。

その結果、工作が失敗に終わったと見たメルケル政権は、ロシアとの関係が悪化することを恐れ、フランスのオランド政権とともに工作から手を引いてしまったのではないかという。

メルケル政権の工作を引き継いだオバマ政権

そして、メルケル政権が放棄した工作を引き継いだのがオバマ政権なのではないかという。その結果オバマ政権は、使いものにならないヴィタリ・クリチコを排除し、政治経験の豊富なトゥルチノフとヤツェニュクをそれぞれ大統領代行と首相代行に就任させた。

リークされたヌーランド国務次官補の会話

このようなことを読むとチープな陰謀論ではないかと感じてしまうかもしれないが、この見方にははっきりした根拠がある。

ロシアは、アメリカのユーラシア担当のヌーランド国務次官補と、ジェフ・パイアット駐ウクライナ大使との2月初旬に行われた携帯電話の会話内容を盗聴しており、それをユーチューブに公開した。この内容が事実であることは、オバマ政権の報道官も認めた。

以下がリークされた内容だ。非常に臨場感があるので聞いて見るとといだろう。

リークされた会話内容
リンク

早口で、外交の専門用語も多く非常に困難な翻訳であったが、なんとか全文を日本語に翻訳してみた。以下である。
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続く



新聞会
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