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ドルはいつ暴落するのか?

ドルは必ず暴落します。日本では、家庭も企業も国家もガタガタという議論が続いていますが、アメリカでは、ガタガタを通り越して、家庭も企業も国家も借金だらけで、破産寸前という状況にあります。'80年代から'90年代を通して、国家財政も企業会計もずーっと赤字で貯蓄率がマイナスでしたが(例外的に'99年と'00年の国家財政だけは黒字)、ここへきていよいよ家計部門も'96年から貯蓄率がマイナスに転じているそうです。'90年代のバブル期に住宅を買った人たちのローンなどが膨らんでおり、国全体でみると、貯蓄率のマイナス(つまり借金の方が多い)ということになっているようです。

つまり、アメリカ国内には、もはや資金の貸し手はどこにも存在せず、アメリカ経済は、もっぱら外国からの借金に頼っているということになります。実際、アメリカの国際収支はずーっと赤字ですし、先のイラク戦争の復興の尻拭いも、アメリカの財政ではお金は足りず、日本なんかが相当な資金を負担させられている始末です。従って、経済のファンダメンタルズから言えば、ドルはいつ暴落してもおかしくありません。

逆に考えると、今までさんざん指摘されてきたことであるにも関わらず、未だに暴落しないのが不思議です。軍事力を背景に「強いドル」という幻想を追共認させられてきたのか、別のカラクリがあるのかは分かりませんが、日本の機関投資家も、いままでジャブジャブとドルに資金をつぎ込んできたので、今更引くに引けないという事情が大きいのだろうと思います。

しかし、冷静に考えると、そろそろ、もはやアメリカに貸した資金は返ってこない(或いはドル安で大幅に目減りする。従って、資金の出し手である日本の貯蓄も貸し倒れで欠損になる。)ということを覚悟する必要があると思います。この覚悟は、アメリカ主導の外需依存で市場拡大を図ってきた日本経済の戦略に対して、根本から認識転換を迫るものでもあると思います。そろそろ、そのような視点で、ドルはいつ暴落するのかを考えてみる必要があるような気がします。



雪竹恭一 
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